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「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」のあらすじと感想


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空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」

あらすじ

中国・唐の時代に、日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海(くうかい)が、詩人・白楽天(はくらくてん)と共に、首都・長安で起きた皇帝とその周辺の人々の怪死事件に立ち会い、事件の秘められた謎に迫るというお話。

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中国語の題名「妖猫伝」にある通り、事件には玄宗皇帝が飼っていた1匹の黒猫が関係しており、空海が調べるうちに玄宗楊貴妃、そして阿倍仲麻呂が関係した50年前の悲しい真実にたどり着く、というストーリーです。

 

スタッフ・キャスト

・スタッフ

 監督 : チェン・カイコー

 原作 : 夢枕 獏

 脚本 : チェン・カイコー / ワン・フイリン

 製作総指揮 : 角川 歴彦

・キャスト ()内は日本語吹き替え

 空海 : 染谷 将太

 白楽天 : ホアン・シュアン (高橋 一生)

 阿倍仲麻呂 : 阿部 寛

 楊貴妃 : チャン・ロンロン (吉田 羊)

 

 

映画の感想

・話はともかく映像は美しい

 私は夢枕獏さんのファンなので、原作を読んでいましたのでどのような話か分かっているのですが、この映画を観ただけでは話をかいつまんでいるので理解するのは難しいだろうな、と思いました。

 

 特に前半は話やシーンが次々入れ替わり、登場人物のあまり区別がつかないのでしんどかったです。

 ですが、阿倍仲麻呂阿部寛が登場する後半からは、ようやく話が流れ出して、最後まで観つづけることができました。

 

 また、50年前の楊貴妃の誕生日を祝う宴のシーンやクライマックスシーンなど、CGや衣装などはとても美しい映像でした。

 大画面で観るととても印象に残りそうな凝った映像だと思います。

 (私は20インチの小さいテレビだったのでイマイチでしたが。。)

 

・製作費は約150億円

 日中合作映画で、監督は有名なチェン・カイコー監督ということですので、製作費は約150億円とかなり掛かっていました。

 一方で、興行収入は約100億円だったようですので、やはりちょっと厳しかったようです。

 ちなみに、上映時間は129分となっています。

 

・原作を併せて読むことをオススメ

 この映画をより愉しむ(理解する)ために、映画を観た後でも観る前でも良いので、夢枕獏さんの原作を読んでおくことをオススメします。

 

 沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(角川文庫)

 

 映画ではほとんど活躍していない空海染谷将太ですが、原作を読んでおけばファンになると思います。

 

 また、玄宗皇帝と楊貴妃安禄山の乱といった事件の背景も理解したほうが、より映画を楽しめるのではないでしょうか。

 ちなみに、原作は全4巻の長編ですのでじっくり読んでみてください。

 

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私が所有している原作本(今はカバーが変わっているいるようです)