「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」
のあらすじと感想
あらすじ
ヨコハマ裏社会史上最多ともいわれる死体の山を積み上げた「龍頭抗争」から6年後、
世界各国で異能力者が相次いで自殺する怪事件が発生していた。
現場には、いずれも不可解な「霧」が発生していたという。
内務省異能特務課は、一連の事件を「異能力者連続自殺事件」と命名し、阪口安吾は
武装探偵社に、事件の関与が疑われる男の確保を依頼した。
男の名は、澁澤龍彦。「コレクター」と呼ばれる、謎に満ちた異能力者だった。
なんらかの思惑を持ちヨコハマに潜伏する澁澤であったが、そこには魔人・フョードル
の姿が見え隠れし、ヨコハマの街を恐ろしい悪夢に飲み込もうとしていた。
ヨコハマを覆い尽くした「霧」とともに、異能力者たちに次々と襲いかかる、
正体不明の強敵。
そんななか、太宰が消息を絶ち、国木田独歩の指揮下で「首謀者の排除」という厳命
だが、そこに現れた、宿敵・ポートマフィアの芥川龍之介から思いもよらぬ真実を
告げられる。
退屈した世界に終止符を打つがごとく現れた澁澤、闇にうごめくフョードル、
そして霧に消えた太宰。
先の見えない霧闇のなか、古き過去より絡み合う因縁の赤い糸が紡ぐ物語の
行方は・・・。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : 五十嵐 卓哉
原作 : 朝霧 カフカ
脚本 : 榎戸 洋司
・キャスト
中島敦 : 上村 祐翔
太宰治 : 宮野 真守
泉鏡花 : 諸星 すみれ
芥川龍之介 : 小野 賢章
澁澤龍彦 : 中井 和哉
フョードル・D : 石田 彰
映画の感想
・完全新作のオリジナルストーリー(と思います)
私は、原作の小説やマンガは読んでおらず、アニメ版のみのファンです。
ですので、それほど熱烈なファンというわけでもないからか、オリジナルストーリー
でも十分楽しく観させて頂きました。
おそらく、この映画オリジナルキャラクターである敵役・澁澤龍彦の、ほとんど
無敵に近い能力「コレクター」のために、武装探偵社やポートマフィアの異能力者たち
は、自分と同等の能力を持つ強敵=自分の異能そのものと対決することになります。
(ちょっと、ネタバレになるのでしょうか・・・。)
こういう設定は、よくある「オリジナルの映画」で使われる定番でしょうか。
・アニメの 第2シーズンまでを観ておかないと、、
出てくる主要なキャラクターのエピソードは、基本的に原作とかアニメを観ていない
と全く分かりませんので、事前に観ておくほうが良いと思います。
まぁ、観てないで観ようと思う人はあんまりいないかも知れませんけど。。
あと、映画で活躍するのは、「中島敦」「泉鏡花」「芥川龍之介」「太宰治」
「中原中也」ぐらいなので、他のキャラクターのファンには物足りないかも
知れません。(出てない訳ではなくて、ちょっとしか出ない。)
江戸川乱歩にいたっては、異能力者ではないため現場にもいません(笑)。
・映画ならではの迫力もあり満足しました
映画らしい強大な敵との異能力対決は、敵味方の(特に中原中也)のド派手な活躍
もあり迫力の戦闘シーンでクライマックスを迎え、さらに中島敦と澁澤龍彦との過去の
因縁も絡んでくる(ネタバレか?)ということで、面白い作品でした。
やはり、CGとかを多用しない丁寧な作画ですと、じっくりと楽しめると思います。
ちなみに、上映時間は90分となっており、ちょうど良い長さだと思いました。
・アニメの第3シーズンも楽しみ
この2019年4月から、アニメのほうも第3シーズンが始まっています。
まだ、全く観ずに録画してあるので、これからじっくり楽しもうと思います。