「どろろ」#1、#2のあらすじと感想
第1話 「醍醐の巻」 のあらすじ
時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で、領地の繁栄のために十二体の鬼神
と取引し、その対価として、生まれてくるわが子を差し出した。
生まれた景光の世継ぎは、身体のあちこちが欠けており、忌み子として、
そのまま川に流され捨てられてしまう。
それから十六年後のある日、“どろろ”という幼い盗賊は、妖怪に襲われている
ところを、謎の少年に助けられる。
その少年の身体は、どこもかしこも造り物であった。
感想
・リメイク版の魔神は、十二体
手塚治先生が原作の、代表作の1つである「どろろ」がリメイクされました。
オリジナル版や原作漫画は、気になりつつも観たことが無く、あらすじだけで
も主人公の生い立ちなど、衝撃的な作品と想像していました。
今回のリメイク版では、魔神の数が四十八体から十二体と大幅に少なくなり、
ちょうど1クールぐらいで終わるのか、と終わっていましたが、
どうやら2クール=24話となるようです。
・主人公=百鬼丸は、五感も四肢も皮膚も奪われた
父親である、醍醐景光のせいで、生まれた時から五感も四肢も皮膚も無い
百鬼丸は、それでも「生きる」意思を失わず、観音様のご加護も受けて
生き延びることが出来ました。
こういう設定を表現できるのが、手塚治先生の凄さだと思います。
十六年後に、全身にからくり細工を埋め込んだ百鬼丸は、奪われたものを
取り返すため、鬼神たちを討ち取るために帰ってきました。
鬼神=妖怪に襲われているところを、偶然助けられた盗賊のどろろは、
両腕に刀を仕込んだ百鬼丸に付きまといますが、百鬼丸は何も語りません。
クールな主人公のようですが、実際には耳も聞こえず口もきけないので、
第1話では「名前」すら語られずに終わってしまいます。。
そして、鬼神の一体を倒した百鬼丸が苦しんだ後、奪われていた「皮膚」
を取り戻します。
これまで、百鬼丸はどのように生きてこれたのか、なんであんなに強いのか、
次回以降で明らかになってゆくと思います。
第2話 「万代の巻」 のあらすじ
どろろと百鬼丸は、“万代”という女性が治める村を訪れる。
万代と対面した百鬼丸は、何故か突然、彼女を前にして刀を抜き、村の人々に
よって土蔵に閉じ込められてしまう。
すると、土蔵には、先客のびわ法師が居て・・・。
感想
・百鬼丸には、生き物の魂がみえる
百鬼丸が何故、どろろを受け入れているのか、鬼神=妖怪を認識して、
闘いを挑むのか、その理由は「生きものの魂のようなものが感じられるから」。
悪意の有る無しで、炎の色が違ってみえる、という不思議な能力のようです。
すべての感覚を奪われたことで手に入れることが出来る「セブンセンシズ」
みたいな感じでしょうか。
ちなみに、只者ではない「びわ法師」の人も、同じ能力を持っているようです。
・百鬼丸は、漢字を書けるインテリです
鬼神・万代をあっさりと倒した百鬼丸は、びわ法師とどろろに名を教えます。
口がきけないので、土に漢字を書きますが、漢字を知らないどろろは、びわ法師に
読んでもらって「百鬼丸」と知ります。
この時代は、庶民は漢字を知らない人が多かったのでしょうが、百鬼丸は誰かから
教育を受けて育ったようです。
そこで、鬼神に奪われたものが戻ってくるのか、両目を押さえて苦しみだします。
おそらく、両目を取り戻すのでしょう。
次回は、何を取り戻すか、そろそろしゃべって欲しいです。
第3話に続きますーー。