「ハングマン」のあらすじと感想(ネタバレあります)
あらすじ
絞首刑をモチーフにした、英語の当てゲームである「ハングマン」を殺人に見立て、
身体にアルファベットが刻まれた、連続殺人事件が起きる。
刑事のウィル・ルイニーと元・相棒の刑事であるレイ・アーチャーは、
ジャーナリストのクリスティ・デイヴィスの同行取材を受けながら、犯人の行方を
追う。プロファイル術を駆使して捜査するレイ達だったが、24時間ごとに新たな
犠牲者が出てしまう……。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : ジョニー・マーティン
脚本 : マイケル・ケイシー 、 チャールズ・ハッティンガー
音楽 : フレデリック・ウィードマン
・キャスト
レイ・アーチャー : アル・パチーノ
ウィル・ルイニー : カール・アーバン
クリスティ・デイヴィス : ブリタニー・スノウ
上映時間 : 98分
映画の感想(ネタバレもあります)
・犯人の動機が弱い。。。
「ハングマン」と聞くと、林隆三、名高達郎、そして黒沢年男を思いついてしまう
のですが、英語圏の人達は言葉当てゲームを思いつくのでしょう。
絞首刑をモチーフにするっていう残酷なゲームを、子供のころからやってるのが、
なかなか文化の違いってことでしょうか。。
映画は、この言葉当てゲームのように、被害者の身体にはアルファベットが刻まれ、
さらに絞首刑のように首つり状態で発見されます。
犯人は、何故このような言葉当てゲームをからめて殺人を繰り返すのか、
手間はかかるし見つかる危険性も高いのに、死体をつるすのか、観終わっても
もう一つ分かりませんでした。。
また、犯人である「ハングマン」は、アル・パチーノが演じる、
元・刑事のレイ・アーチャーと、過去に縁のあった男だったのですが、
これもこのような連続殺人と結びつくほどの因縁だとも思えず、どうにもすっきり
しませんでした。。
ここから後に、ネタバレを書きますので、観たくないかた
は観ないようにして下さい。
・犯人=ハングマンの正体、刻まれた文字=言葉当てゲームの答え
犯人=ハングマンは、レイ・アーチャーが昔にある男の自殺現場で出会った男の子
で、自殺した男は、男の子の父親でした。ハングマンは、父親が目の前で首つり自殺
したことと、その後にレイにほうっておかれたことで、逆恨みしたようです。
被害者の身体に刻まれたアルファベットを繫げると、「EVICTIONEM」
=立ち退き勧告、という言葉が答えでした。
父親の自殺の原因に絡んでいたようですが、無関係な人を殺すほどのことはない
のではないか、と思ってしまいました。。
ハングマンとの最後の対決で、レイは命を落としてしまいます。
その葬儀のあと、悲しむウィルに見知らぬ男の子がメモ紙を手渡します。
そこには、新しいハングマンゲームの始まりを示す、10文字分の空白と「A」と
いう文字が描かれていました。
これって、真犯人が別にいるっていうことか、新しくハングマンゲームを始める
犯人が控えているっていうことでしょうか?
あわよくば、続編も作りたいってことかも知れません
が、すっきりと終わって欲しかったのと、
続編に期待できる出来ではなかった、と思います。。