『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のあらすじと感想(少しネタバレ、スタッフ・キャスト、エピソード9)
あらすじ
スターキラー基地の破壊、クレイとの戦いから約1年後、レイア・オーガナ将軍率いるレジスタンスは復活した。生き延びた10数名のメンバーは、古いつてを頼って同志や宇宙船を集める。その中には、34年前のスカリフの戦いの直後にタトゥイーン軌道上で帝国軍のスター・デストロイヤーに捕えられた元元老院議員時代のレイアの外交船も含まれていた。ブロッケード・ランナーの異名をとるこのコレリアン・コルベットは、新生レジスタンスの旗艦とすることになった。
一方、ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは、銀河中にその勢力を拡大しながら、ファースト・オーダーの起源に関する秘密や、亡き者にしたスノークの暗黒のパワーの秘密を探し求めていた・・・。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : J.J.エイブラムス
製作総指揮 : カラム・グリーン 、 ジェイソン・マクガトリン
脚本 : J.J.エイブラム 、 クリス・テリオ
撮影監督 : ダニエル・ミンデル
音楽 : ジョン・ウィリアムズ
原作 : ジョージ・ルーカス
・キャスト
レイ : デイジー・リドリー
カイロ・レン : アダム・ドライバー
フィン : ジョン・ボイエガ
ポー・ダメロン : オスカー・アイザック
レイア・オーガナ : キャリー・フィッシャー
ランド・カルリジアン : ビリー・ディー・ウィリアムズ
上映時間 : 142分
映画の感想(ネタバレも少しあります)
・あまりにも〝ファンタジー〟化しすぎている…
私が初めて映画館で観た映画が『スター・ウォーズ』(エピソード4・新たなる希望)でした。当時、小学生だった私は衝撃を受け、その後のエピソード1~エピソード6までは全てDVDなどを含めて何度も観てきました。『ガンダム』と共に愛して止まない作品です。
そして、この新しいエピソード7から始まるシリーズも、期待とともに観てきたのですが、個人的にはとても残念な内容だと思いました。他人が作った作品を悪くは言いたくなのですが、大好きなシリーズだっただけに余計に勿体ないと思っています。今後もスピンオフ作品の製作が予定されているようですが、もう劇場まで観に行くことは無いでしょう…。
この『スカイウォーカーの夜明け』で私が残念だと感じた理由は色々とありますが、大きくは次の3つになります。
①ラスボス(黒幕)がパルパティーン
これまでに「スターウォーズ」シリーズをご覧になったことがある方はご存じのとおり、パルパティーンとはこれまでのシリーズで主役たち=ジェダイ(善)に敵対するシス(悪)の親玉でしたが、「エピソード6/ジェダイの帰還」でルーク・スカイウォーカー&ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)によって倒され死んでいます。
ところが、このパルパティーンが生きていて(あるいはクローンが存在していて)、新しいエピソードでの黒幕だった、ということになっていました。
安易ですよね…。死んだ悪役が実は生きていた、とかクローンが残っていて復活を企むっていう筋書きは見飽きました。(「U〇ガ〇ンダ〇」を思い出してしまいました…)オリジナルシリーズを製作した人以外が、死んだキャラクターを勝手に生き返らせるのはダメでしょう。(そういう権利もお金で売ったのかも知れませんが、観るほうは納得できません。)
また、パルパティーンはレイとカイロ・レンから”何かのエネルギー”を吸い取ったり、得意の電撃「フォース・ライトニング」で多数の宇宙船を航行不能にしたり、まるで”悪の大魔法使い”です。明らかにパワーアップしすぎで、”引いて”しまいます。
②レイとカイロ・レンの絡みがクドい
前回から、度々出てくるカイロ・レンがレイの前に”幻影”のように現れるシーンが、今作ではやたらと多いです。レイがいるところに、突然カイロ・レンが現れてはライトセイバーで闘いを始めて、物理的に周囲を破壊するのに実は”幻影”だったり、あるいは”実体”だったりするので訳が分かりません。話を展開させるのに必要なのでしょうが、好きなときに相手の前に現れることが出来るのでは、レイはトイレにも行けませんよね…。
あと、レイとカイロ・レンも”魔法使い”化していて、相手に生命力を与えて傷を治したり、死んだ人を生き返らせたり出来るようになりました。”フォース”って、そんな力でしたっけ???
③展開がワンパターン
これまでのシリーズ作品へのオマージュという気持ちがあるのでしょうが、ストーリーの展開(特にラストバトル)に目新しさがありませんので、先が読めてしまい驚きがありませんでした。ジェダイvsシスの闘いとレジスタンスvsファースト・オーダー(+ラスト・オーダー)の闘いが同時並行で進み、「もう、ダメだ」と諦めかけたところに援軍が現れて逆転する展開です。
だいたいの映画が同じ展開だろう、とも言えますが、もう少し新しい展開が無いと新しいシリーズを製作する意味が無いと思いました。
他にも、「ラスト・オーダー」を今まで温存していた理由が分からない、とか、気になる点がありましたが、くどくなるので止めておきます。
・1つだけ驚いたことは、
途中でちょっと眠くなってしまったぐらい、長い作品の割りには驚きの少ない作品でしたが、1つだけ驚き嬉しかった場面があります。
それは、エピソード4~6で活躍したルークの親友であり、エースパイロットであった”ウェッジ・アンティリーズ”が登場したことです。もちろん、演じているのはデニス・ローソンさんです。援軍となる宇宙船団に参加しており、ワンシーンだけ出てきた瞬間には目が覚めてしまいました^^
エピソード7でも出演依頼があったのを拒否したり、”おい”であるユアン・マクレガーがオビ=ワン・ケノービを演じることにも反対したらしいので、まさか出演するとは思っていませんでした。どうせ出るなら、もっと早く出て活躍して欲しかったな~。
賛否はあると思いますが、同じ作品を焼き直しで作ってもねぇ…。
魅力的なキャラクターと迫力ある映像は素晴らしいと思ったのですが、旧作品を意識しすぎてしまったのが失敗だったと思います。
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