『実証・超科学講座』ニューサイエンティスト編集(科学読み物、テクノロジー、二見書房、内容、感想、おすすめ)
●本の内容
イギリスの週刊科学雑誌:『ニュー・サイエンティスト』。1994年から始まった「ザ・ラスト・ワード」のコラムが話題を呼び、それらを編集したのが本書。読者による日常のふとした疑問などに、読者が回答を寄せるというスタイルが長年好評を博している。
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●年末年始の休暇に、科学トリヴィア本をおすすめします
今回も、恐らく初めて書く内容だと思いますが、面白い本に出会ったのでご紹介します。それが、この『実証・超科学講座』です。
小学6年生の息子から、色々科学的な質問をされた際に、正確に答えられないのは嫌なので、時々は”なぜなぜ本”を読むようにしています。科学的な基本の内容を、大人になって改めて本を読んでみると、ようやく理解することもありなかなか面白いです。
しかしながら、今回ご紹介する本は通常の”なぜなぜ本”と違って、質問内容から突拍子 もなく笑えます。
個人的に面白いというか感心した質問は、次の6つです。
・化石になりたいけどうすれば良いですか?
ー「化石になるのが夢」というのが面白い上に、それに真面目に答えるのがまた素晴らしい。イギリス流のユーモアが冴えています。
・どれだけ脂肪があれば防弾になるのか?
ーおそらく『北斗の拳』のハート様を観てこの質問を思いついたのではないでしょうか。銃弾が貫通する深さが約30センチとして全身にその厚さの脂肪をつけると体重は約600キロになるそうです。小錦レベルなら銃で撃たれても死なないのかな?
・高いビルから落ちたネコはどうなる?
ーこちらは、『いなかっぺ大将』のニャンコ先生を連想しました。ビルの32階から落ちても90%は無事だったそうです。空気抵抗は体表面積に比例するので、小さい動物たちは重力よりも空気抵抗が大きく、落下速度は小さくなるからだそうです。風大左衛門は体重が重いからニャンコ先生の様にはうまく着地できないはずです。
・車輪をもつ生物はいないのか?
ー確かに色んな生物がいるので居ても良さそうですよね。凄い発想だと思います。回答によるとバクテリアの1種で車輪のような鞭毛を使う生物がいるそうです。
・溶岩サーフィンしても溶けない板って?
・もしギロチンで首を切られたら?
ー首を切られたら痛みを感じるのか、どれぐらいの時間”意識”があるのか。記録では30秒程度まばたきをしたらしいですが、”意識”という意味では数秒だろうということです。しかし、数秒でも恐ろしいでしょうね。
役に立つ質問も、役に立ちそうも無い質問も、どちらも大マジメなやり取りが楽しい本です。イギリス流のユーモアも少しあって、気軽に知識が高まるのでオススメです。
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