『ドクタースリープ』のあらすじと感想(ユアン・マクレガー、マイク・フラナガン、スティーヴン・キング、サスペンス、ホラー、ネタバレ、続編、キャスト・スタッフ、WOWOW映画)
あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)
・シャイニング;作家志望のジャックと妻ウェンディ、そして予知能力“シャイニング”を持つ5歳の息子ダニーは、ジャックがあるホテルを冬の間だけ管理する仕事のため、ロッキー山脈にある現地へ。だがそこはジャックと同じ仕事をしていた前管理人が家族を殺して自分も自害した、いわくつきの場所。やがて氷雪に閉ざされて密室と化したホテルで、一家は次々に不可解な事象を目撃。特に筆が進まないジャックの精神状態は極めて不安定になっていく。
・ドクター・スリープ;山奥にあるオーバールックホテルで冬だけの管理人になった父親ジャックが狂気にとらわれ、妻や幼い息子ダニーらに襲い掛かる惨劇を起こしてから約40年後。大人になったダニーは今も惨劇のトラウマに苦しむがホスピスで働き、“シャイニング(輝き)”と呼ぶ超能力で患者たちを癒やし、周囲から“ドクター・スリープ”と呼ばれる。そんなダニーの“シャイニング”はかつて会ったことがない少女アブラからのSOSを感じ取り……。
※公式ホームページは下のリンクから確認できます。
スタッフ・キャスト
<シャイニング>
・スタッフ
監督 : スタンリー・キューブリック
製作 : スタンリー・キューブリック
脚本 : スタンリー・キューブリック
・キャスト
ジャック・トランス : ジャック・ニコルソン
ウェンディ : シェリー・デュヴァル
ダニー : ダニー・ロイド
<ドクター・スリープ>
・スタッフ
監督 : マイク・フラナガン
製作 : ジョン・バーグ 、 トレヴァ―・メイシー
脚本 : マイク・フラナガン
・キャスト
ダニー : ユアン・マクレガー
ローズ・ザ・ハット : レベッカ・ファーガソン
アブラ : カイリー・カラン
上映時間 : (シャイニング)144分
(ドクター・スリープ)152分
映画の感想(少しだけネタバレもあります)
・続編はホラー要素少ないけどよく出来てました。
まず、前作の『シャイニング』の感想です。私が子供の頃に上映された映画でしたが、ホラー映画はコワくて観れませんでした。大人になっても、ホラー&スプラッター映画は全然興味が無くて観ようと思いませんでしたが、WOWOWで続編の『ドクター・スリープ』が放送されることとなったので、初めて『シャイニング』も観てみました。
事前に映画情報を調べてみると、原作者のキング氏はキューブリック監督の作品が大嫌いだったようです。原作からの改変が、作者の意図と外れてしまっていたらしいですね。
キング氏の原作では、悪霊の宿ったホテルが父親であるジャックを狂わせたのですが、映画版では悪霊のせいなのか、隔離された環境のために精神的に病んでしまったのかが、曖昧な感じでした。人を見た目で判断してはいけませんが、ジャック・ニコルソンがいかにも病んでDVしそうな顔ですからね…。(キング氏はこの配役も反対したそうです)
続編『ドクター・スリープ』は、前作の事件から40年後ということで、ダニー坊やはオジサン=ユアン・マクレガーになっています。そして、超能力”シャイニング”を隠して残念な生活を送っていましたが、彼が知らないところで子供たちの”シャイニング”をエサにしている「悪モノ一味」と強力なシャイニング能力を持つアブラという少女との闘いに巻き込まれることになります。
前作のホラー要素は薄れて、「善vs悪の超能力バトル」というこれまたキングらしいストーリーが展開されます。ホラー映画が好きな人には向かないですが、バトル要素が好きな私のような人には前作よりも面白いと感じました。そして、前作を観ておいて良かった、と思うのが、色々なシーンや設定などが原作だけでなく映画版も反映されていますので、モヤモヤしたことがスッキリと出来たことです。
ネタバレになってしまいますが、バトルの最終ステージはあの”ホテル”です。前作で観た印象的な場所が全て出てきます。そして、ダニーはあの父親・ジャックにも再会することになります。彼の人生はこの”ホテル”に捕らわれてしまっていたので、その決着をつけることが出来た、ということでしょうね。
闘いが終わり、ラストシーンではダニーがアブラの前に現れるのですが、ユアン・マクレガーが演じているので、まるでオビ=ワン・ケノービに見えました。死んでも生者を導けるハロランさんやダニーはジェダイ・マスターで、”シャイニング”=”フォース”なのでしょうかね?
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