『テネット(TENET)』のあらすじと感想
(ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、クリストファー・ノーラン、SF、アクション、サスペンス、ネタバレ、謎、キャスト・スタッフ、WOWOW映画)
あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)
CIA工作員の“名もなき男”はある研究室で、弾痕から拳銃の中へ逆行する弾丸を見せられ、“時間を逆行させる”未来の装置が現在にあること、その装置を使って第3次世界大戦を起こそうとしているテロ集団がいることを知る。
彼は協力者ニールと組み、この弾丸を売った人物を追ってインドのムンバイへ。これらの陰謀の陰では、未来人と共謀する武器商人セイターがいた。
“名もなき男”とニールは力を合わせて陰謀を防ごうとする。
※公式ホームページは下のリンクから確認できます。
映画『TENET テネット』オフィシャルサイト|2021.1.8ブルーレイ&DVDリリース
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : クリストファー・ノーラン
製作 : クリストファー・ノーラン 、 エマ・トーマス
脚本 : クリストファー・ノーラン
撮影 : ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽 : ルートヴィッヒ・ヨーランソン
・キャスト
”名もなき男” : ジョン・デイヴィッド・ワシントン
ニール : ロバート・パティンソン
”キャット” : エリザベス・デビッキ
上映時間 :151分
映画の感想(少しだけネタバレもあります)
・お得意の”時間”を題材にしてますがちょっと難解。
かなり久しぶりに映画を観ました。最近、WOWOWでもあまり観たい映画に出会わなかったのですが、久しぶりに期待して観たのがこの『テネット』です。クリストファー・ノーラン監督は、個人的に好きな監督のひとりですし、SF超大作も久しく観てなかったので楽しみにしていました。
★ノーラン監督の『ダンケルク』も観てましたね。懐かしい。。
映画のあらすじは、上に書いた通りなのですが、ストーリー展開は「主役」でスパイの”名もなき男”が、逆行する時間に関する”謎”に怒涛の如く巻き込まれていくテンポの良い作品でした。ノーラン監督が魅せる目新しいアクションの肝は、この「逆行する時間」です。昔の映画でもよく使われていた”逆回し”の手法だと思いますが、映像が美しく挙動に安っぽい感じはしません。この映画の撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマさんは、上の『ダンケルク』や『インターステラ―』、『アド・アストラ』など映像美が印象的な映画を撮影されています。実写版の「ジョジョの奇妙な冒険」を撮影して欲しいです。
151分という長時間の映画ですが飽きることはありません。ただ、個人的な好みというかこだわりとしては、少しもやもやした感じで終わったな、という感想です。
・”第3次世界大戦の危機”という取っ掛かりのネタが別方向に変わった
・任務優先の優秀なCIAエージェントのはずが、1人の女性(セイターの妻=ヒロイン)への執着を優先して、世界の危機が近づいてしまう
・結局、時間逆行装置を作った理由・目的と、セイターの関わりがはっきりと分からなかった
・相棒のニールや、彼が集めた”助っ人”たちやラストの作戦に参加する戦闘部隊のメンバーは何者なのか?
・時間を逆行させたり順行させたりすることは、自由に出来ることなのか?
普通に観ていれば気にならないのですが、深く考えるとよく分からないことが、明確にならないまま終わってしまった気がします。
あ、そもそも、個人的な趣向ですが、「転生もの」と「タイムリープもの」、「ゾンビもの」は苦手だったからかも知れません^^;。「転生もの」「ゾンビもの」は、現実味が無くて何でもアリだからツマラナイのと、「タイムリープもの」は”過去に干渉するパラドックス”に関する見解が分かれるからです。パラドックスに関しては、劇中でニールの口から語っていますが、結局はあいまいなままでしたしね。
・それでも、観て損はない映画です
やはり、ノーラン監督作品はハズレが無いので、エンターテインメント作品として質が高いと思います。演じる役者さんたちも魅力的ですので最後にご紹介しておきます。
「主役」の敵となる、”逆行する時間”を悪用しているロシア人武器商品・セイターを演じるケネス・ブラナーは凄味があり、悪役には申し分ないので「主役」と相棒よりも印象に残ります。
「主役」”名もなき男”(役名がありません…)を演じているのは、あのデンゼル・ワシントンの息子さんだそうです。似てるでしょうか???映画を観ている間は全く気づきませんでした…。また、私は観ていませんが『ブラック・クランズマン』という映画でも主演しています。
そして、相棒・ニールを演じている方も、私は観ていない『トワイライト』シリーズや『ハリー・ポッター』シリーズに出演していて有名な俳優さんらしいです。さらには、新しい『バットマン』映画で主役のブルース・ウェインを演じるそうですので、今後が注目ですね。
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