『ブラック・クランズマン』のあらすじと感想
(ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、スパイク・リー、ドラマ、ネタバレ、実話、キャスト・スタッフ、WOWOW映画)
あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)
1972年、コロラド州。ある市警で初めて雇われたアフリカ系警官ロンは、白人至上主義団体“KKK”のメンバー募集の新聞広告を発見。白人レイシストのふりをしてロンは電話を掛け、“KKK”コロラド支部の幹部と面会できることに。そこでロンが電話での会話を担当し、同僚の白人フリップが“KKK”と直接会うという2人1役の潜入捜査が始まる。支部で評価を高めるロンことフリップだが、支部には彼を怪しむ者もいて……。
※WOWOWホームページは下のリンクから確認できます。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : スパイク・リー
原作 : ロン・ストールワース
脚本 : スパイク・リー 、 チャーリー・ワクテル
撮影 : チェイズ・アーヴィン
音楽 : テレンス・ブランチャード
・キャスト
ロン・ストールワース : ジョン・デヴィッド・ワシントン
フィリップ・ジマーマン : アダム・ドライバー
パトリス・デュマス : ローラ・ハリアー
デビッド・デューク : トファー・グレイス
ウォルター・ブリーチウェイ : ライアン・エッゴールド
フェリックス : ヤスペル・ペーコネン
上映時間 :135分
映画の感想(少しだけネタバレもあります)
・実話を基にした話で、リアルなアメリカの一面を知る
今回は以前にご紹介した『テネット(TENET)』で主演していた、デンゼル・ワシントンの息子さんであるジョン・デヴィッド・ワシントン主演作品を観てみました。その記事へのブクマコメントを書いてくださった、ブロ友・ふつ映さんも「面白いよ」とのことでしたので、WOWOWで録画して観ました。
※『テネット(TENET)』の紹介記事は下記をご参照ください
その映画とは『ブラック・クランズマン』です。”クランズマン”とは、アメリカの秘密結社で白人至上主義団体である「クー・クラックス・クラン(KKK)」の団員のことです。”白人”と言っても、ユダヤ人やLGBTの人は差別の対象という、強烈な偏向思想の団体ですね。
実際に、映画の舞台となる時代設定は1970年代ということで、私の幼少期と重なります。KKKほどでは無いにしても、TVや映画では今では考えられないような差別的な表現がまかり通っていた時代で、アメリカだけでなく日本でも色々な差別があったと記憶しています。(今、ホットな話題でいえばDaiGo氏の生活保護者への偏見も一昔前は今とは違った反応だったでしょう)
それから約半世紀経って、マイノリティーや社会的弱者への認知が拡がってきたという気がします。
それでも、まだまだアメリカでも人種差別は根強く残ってしまっており、その事実に目を背けるな、というメッセージを込めてスパイク・リー監督は作品を製作したのだろうと思います。(特に、ラストに残酷なドキュメンタリー映像を流していることが。)
作品では主役のロン(ワシントン)が電話で白人レイシストの真似をしてKKKの幹部を騙し、フィリップ(アダム・ドライバー)が身代わりにロンのフリをしてKKKに潜入捜査する、というストーリーで、2人vsKKKのやり取りを軽妙に見せてくれます。KKK団員たちが極端なほど偏見のかたまりで、かなりマヌケに見えるのですが、一方で主役の2人もパンチ不足なので、淡々とした印象になってしまったかなぁ。。
ロンとフィリップは相棒なのですが、あまり2人の絆を掘り下げるようなエピソードが無かったのは史実なので仕方がないでしょうけど、エンターテインメントとしては盛り上がりに欠けてしまったので惜しいと思いました。
アメリカの人種差別を知る機会としては、重苦しくない内容なので良いと思います。
※前回の映画レビューもよろしければご覧ください。
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