『鎌倉殿の13人』(第4話)のあらすじと感想
(小栗旬、大泉洋、新垣結衣、三谷幸喜、大河ドラマ、NHK、歴史、ネタバレ)
あらすじ「矢のゆくえ」(公式ホームページより転載しました)
治承4年(1180)8月、ついに挙兵を決断した源頼朝(大泉洋)の一党は、伊豆国の目代・山木兼隆を討って初戦を飾るべく戦支度いくさじたくを始める。しかし、頼朝の乳母子である山内首藤経俊(山口馬木也)に助力を断られるなど、強大な平家の威光の前に思うように兵が集まらない。強気な兄・宗時(片岡愛之助)とは対照的に、自身の浅慮を後悔する北条義時(小栗旬)。そんな中、対岸の江間館で暮らす八重(新垣結衣)が義時に声をかけ……。
※NHKの公式ホームページの紹介です。
感想(少しだけネタバレもあります)
・八重さん、大活躍の話でした
今回は、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想記事です。前回、遂に挙兵を決意した源頼朝(大泉洋さん)でしたが、第4話では実際に平家打倒への火蓋を切るまでの逡巡が描かれました。
※第3話の感想記事もよろしければご参照ください
第4話を観た感想としては、頼朝と別れさせられてすっかり出番は無くなったと思っていた八重(新垣結衣さん)が、大活躍の話でした。八重の存在が気になる北条政子(小池栄子さん)の表情が相変わらずコワい。コワいけど、頼朝や勢いだけの北条家の男性陣には頼りになる存在なんでしょうね。それにしても、あの可憐な八重さんが、武家の娘とはいえ弓矢を対岸まで射放つとは、愛の力でしょうか^^。 それにしても、頼朝への未練と政子へのいら立ちなど複雑で難しい愛情表現でした。
物語としては、たとえ源氏の御曹司・頼朝と後白河法皇の勅命があるとはいえ、時の権力者である平家に楯突く=クーデターに加担するには相当の覚悟と勝算が必要なので、なかなか思うように味方を増やすことが出来ないもどかしさが描かれました。覚悟を決めたことと、平家の横暴に怒りを感じている義時(小栗旬さん)が、坂東武者という田舎者を見下している頼朝を静かな威圧感で説得するのが二人の関係を暗示している気がしました。ラストシーンで、政子に膝枕をして貰いながら、義時たちの襲撃の結果を待つ頼朝の表情から、後には戻れない闘いに踏み出してしまったことへの後悔と覚悟の狭間を感じましたね。それにしても、後白河法皇(西田敏行さん)は、毎晩頼朝の枕元に生霊として現れていたんですね。凄い精神エネルギーだ(笑)。
次回は、今度こそ平家打倒の初戦となります。たったの24人での襲撃はうまくいくのでしょうか?
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