『鎌倉殿の13人』(第12話)のあらすじと感想
(小栗旬、大泉洋、中川大志、新垣結衣、菅田将暉、大河ドラマ、NHK、歴史、ネタバレ、髻を切るとは)
あらすじ「亀の前事件」(公式ホームページより転載しました)
北条義時(小栗旬)から父・伊東祐親(浅野和之)と兄・祐清(竹財輝之助)の死を告げられ、憤る八重(新垣結衣)。義時は八重をいさめ、源頼朝(大泉洋)から与えられた江間へと八重を送る。政子(小池栄子)が懐妊し頼朝の嫡男誕生への期待が高まる中、比企能員(佐藤二朗)が比企尼(草笛光子)を伴い鎌倉に出仕。さらに、三善康信(小林隆)から推挙された官僚・大江広元(栗原英雄)らが都から下向し、新たな関係が動き出す……。
※NHKの公式ホームページの紹介です。
感想(少しだけネタバレもあります)
・平家そっちのけで、色んな事件が起きてます(-_-;)
今回は、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想記事です。前回、鎌倉に落ち着いて勢力を蓄えつつある源頼朝(大泉洋さん)と北条義時(小栗旬さん)でしたが、今週も平家との決戦に進むことはありません。念願の嫡男が誕生して、運気がうなぎ登りかと思いきや、女グセ=亀(江口のりこさん)の存在が不穏な事件を起こしました。少しずつ感じていた不穏な空気は、頼朝と義経(菅田将暉さん)との間だけではなく、北条政子(小池栄子さん)とりく(宮沢りえさん)との間にも漂っていますね。そして、今週も残念だったのはやはり義時で、八重(新垣結衣さん)に玉砕しておきながら、頼朝についての讒言が逆効果だったり煙たがられたりと散々な恋路でした。きっと、三谷さんは義時をみじめに失恋させつつ、最後に大ドンデン返しで恋が成就するような幸せを用意しているのではないでしょうか?(ほぼ願望(笑))
あと、前から応援している畠山重忠(中川大志さん)は毎週登場していて、今週はまたイケメン=見映えの良さをネタにされていましたね。義経じゃなくても、あのハイレベルなイケメンの横に並ぶのは気がひけるよなぁ。。
※第11話の感想記事もよろしければご参照ください
第11話を観た感想としては、京都からやってきた大江広元(栗原英雄さん)らが加わって鎌倉の政治体制も整いつつありますが、今後はこの辺りが嫌な火種になりそうな気がします。今も昔も、武士のような肉体派と官僚のような頭脳派はソリが合わないということでしょう。
一方で、頼朝は平家打倒のために京都へ攻め上ることをせず、鎌倉生活を満喫しているバチが当たります。政子の不在をいいことに、妾の亀と頻繁に逢っていることが、北条家の女性陣に知れ渡ってしまいました。そして、その結果がトップ写真の表情ですね(笑)まぁ、あの時代の上流階級の人なら妾ぐらいでは騒がれない気もしますが、元祖・鬼嫁の政子なら頼朝すら叱り飛ばしてくれると面白いだろうな、という創作でしょうね。
それにしても、頼朝と義経の不協和音が大きくなりつつありますね。確かに、義経からしたら平家打倒に燃えているし、得意の戦さでイイところをアピールしたいのに、全く先に進めないのでイライラする気持ちも分かります。家をぶっ壊すぐらいの鬱憤が溜まっていたのでしょう(笑)。観てるほうも、そろそろ勇ましい義経や重忠の勇姿が観たいと思っているのですがね…。
「髻を切る」とは?
今回、また気になることがあったので調べてみました。それは、頼朝に事件の責任を押し付けられたりくの兄・牧宗親(山崎一さん)が「髻を切られる」という罰を受け、大号泣していたことです。てっきり、首を切られるのかと思ったら、髻(髪の毛を束ねた根元のところ)だけをバッサリと切られてました。何故、これぐらいで号泣なのか?調べてみたところ、この時代の男子は冠や烏帽子をかぶる際にはこの髻が必要となるので、これが無い状態の男子は”社会人としてアウト”という恥ずべき状態だったそうです。今でいえば、フルチンで歩いているような恥ずかしさ?かな(笑)。
次回は、もう1人の源氏の雄・木曽義仲が登場するようです。平家との対決が少しは進むのでしょうか?
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