『鎌倉殿の13人』(第18話)のあらすじと感想
(小栗旬、大泉洋、中川大志、菅田将暉、新垣結衣、大河ドラマ、NHK、歴史、ネタバレ、あさイチ、八艘飛び)
あらすじ「壇ノ浦で舞った男」(公式ホームページより転載しました)
苛烈さを増す源平合戦。必死の抵抗をみせる平宗盛(小泉孝太郎)率いる平家軍に対し、源頼朝(大泉洋)は義経(菅田将暉)に四国、範頼(迫田孝也)に九州を攻めさせ、逃げ道をふさぎにかかる。しかし、範頼軍は周防で足止めをくらい、義時(小栗旬)・三浦義村(山本耕史)らが状況の打開に奔走。一方の義経軍も、後白河法皇(西田敏行)の命により摂津から動けずにいた。そんな中、梶原景時(中村獅童)の献策を一蹴した義経が……。
※NHKの公式ホームページの紹介です。
感想(少しだけネタバレもあります)
・源平合戦のクライマックスでした
今回は、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想記事です。前回は、木曽義仲の遺児・義高の処遇にまつわる、後味の悪いストーリーでしたが、今回は源平合戦のクライマックスとなる壇ノ浦の戦いが描かれました。源義経(菅田将暉さん)の活躍により、兄・源頼朝(大泉洋さん)の宿願である平家打倒が果たされるのですが…。連戦連勝の義経に、畏怖と嫉妬を感じる凡人たちが愚かな行いに出てしまいました。
さて、ほぼ毎週書いている、今週の畠山重忠(中川大志さん)の活躍ですが、今週も鎌倉から京都、そして壇ノ浦(山口県)まで駆り出されて大忙しでした。忙しいといえば、先日ネットニュースで話題になっていたのですが、中川大志さんがNHKの「あさイチ」というバラエティ番組にゲスト出演されていたようです。番組を観てはいないのですが、記事によれば中川さんはダンスや歌を披露したそうで、イケメンなだけでなく歌もダンスも上手いというパーフェクト超人ぶりが話題になってようです。しかし、不思議なことに嫌味ではないのは人柄も良さそうだからでしょうね。
●中川大志さんが出演した「あさイチ」の記事はこちらを参照ください
中川大志の多彩ぶりにネット驚き アカペラ、ダンス披露に殺陣や弓の稽古…「こんな20代いない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
※第17話の感想記事もよろしければご参照ください
第18話を観た感想としては、以前にも書いていた通り、本作品ではあまり合戦シーンは描かれなかったのですが、さすがにクライマックスとなる壇ノ浦の戦いはしっかりと描かれて、見応えのある海上の戦いが繰り広げられました。有名な「義経の八艘飛び」や漕ぎ手を狙い撃つエピソードや、三種の神器と幼い天皇が海に身を投げるシーンが印象的でした。「八艘飛び」などを観ると、スタジオのワイヤーアクションを使っているようで、背景を合成する映像技術がふんだんに使われていたようですが、やはり大河ドラマは合戦シーンが多いほうが盛り上がるなぁ、と思いました。(予算の関係もあるかも知れませんが…。)
後半では、宿願であった平家を打倒した後、目標を失ってしまう義経の戸惑いと、疑い深い兄・頼朝からの予期せぬ拒絶を受けた苦悩が描かれました。頼朝の疑念を増幅させた張本人は梶原景時(中村獅堂さん)ですが、そもそも身内すら信用しないという頼朝の人間性に問題がありますね。ここで、覇権争いに敗れた平宗盛(小泉孝太郎さん)が兄弟の絆について語る内容と対比させていました。勝った源氏に正義はあるのか?『キングダム』の呂不韋が言う通り「勝った方が”正義”」ということになると哀しいことだな、と考えさせられました。
次回は、頼朝との溝が深まっていく義経の運命は?無情な運命がどのように描かれるのでしょうか…。
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