『鎌倉殿の13人』(第30話、第31話)のあらすじと感想
(小栗旬、中川大志、新納慎也、三谷幸喜、大河ドラマ、NHK、歴史、ネタバレ)
第30話「全成の確率」(公式ホームページより転載しました)
源頼家(金子大地)に対して呪詛じゅそを行った疑いにより、詮議を受ける阿野全成(新納慎也)。比企能員(佐藤二朗)はその背後に北条家の暗躍があると確信し、対決姿勢をさらに強める。そのころ北条家では、夫・全成を巻き込まれて激怒した実衣(宮澤エマ)が父・時政(坂東彌十郎)を追及。名乗り出ようとする時政だが、りく(宮沢りえ)に止められる。義時(小栗旬)は北条家を守るために一案を講じ、畠山重忠(中川大志)の助力を得て……。
第31話「諦めの悪い男」(公式ホームページより転載しました)
源頼家(金子大地)の後継者をめぐり、激しさを増す北条と比企の争い。比企能員(佐藤二朗)はせつ(山谷花純)が産んだ頼家の長男・一幡(相澤壮太)を推し、早々に朝廷の許しを得ようと躍起になるが、大江広元(栗原英雄)らは取り合わない。一方、義時(小栗旬)は比奈(堀田真由)に頼んで比企の動向を探り、三浦義村(山本耕史)にも相談を持ち掛ける。そんな中、政子(小池栄子)のもとに北条時政(坂東彌十郎)、りく(宮沢りえ)らが集まり……。
※NHKの公式ホームページの紹介です。
感想(少しだけネタバレもあります)
・「北条vs比企」はあっけなく決着が…
今回もNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想記事を2話ずつまとめて書いていきます。前回の話では、2代目鎌倉殿=源頼家(金子大地さん)後見役の暴走ぶりと「北条vs比企」によるバタバタとなった鎌倉幕府を、なんとか立て直そうとして北条政子(小池栄子さん)と北条義時(小栗旬さん)は奮闘しました。父親似なのか色々と人間不信の頼家を盛り立てようとイイ感じになったと思ったら、悪妻・りく(宮沢りえさん)の悪だくみが新たな災いを引き起こしました。。
さて、今週の畠山重忠(中川大志さん)の活躍ですが、今回の第30話から、有名な『お疲れさマーキュリー』の”カッコイイひげ面”になっています。すっかり北条家の婿として比企一族との抗争に勝利を収めるべく、今週は大いに活躍しました。特に、比企館への討ち入りに際しては、第23話『狩りと獲物』以来の「かかれぇ!」からの殺陣シーンで魅せてくれました。あそこでスローモーションを使うところが、名演出ですねぇ(*^-^*)。
※第28話&第29話の感想記事もよろしければご参照ください
第30話~第31話を観た感想としては、なんとか頼家を盛り立てようとしていた義時さんでしたが、父・北条時政と悪妻りくの悪だくみに端を発して、唯一生き残っていた頼朝の実弟・阿野全成(新納慎也さん)が比企の手により謀殺されるという事件あり、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまいました。個人的に「鎌倉のC-3PO」と呼んでいた癒し系の全成さんの悲惨な末路が悲しかったのですが、最期に派手な魅せ場があって良かったですね。
それにしても、比企能員(佐藤二朗さん)は先に兵力を集めたり準備万端で対決姿勢を固めていた割には、本当に”のこのこと”北条館に出かけていくって、どうなのよ?「吾妻鏡」を元にした史実にある話なので、本当のことだと思いますがあまりに無警戒かつ呑気な行動なので信じがたいですねぇ。。もしも、武力衝突していたら「応仁の乱」みたいに鎌倉が壊滅していただろうから、義時の策は正しいと思えるけど比企が戦慣れしてなかったのが良かったのかも知れません。だいたい、比企も北条も源平合戦では大して活躍してないからね。
そして、全てが終わった後のラストシーンが一番の恐怖シーンでしたね。すっかりケリがついて、兄・北条宗時の言葉「武家の棟梁」が見えたところでの大どんでん返し。坊主頭の源頼家が振り返るシーンはホラーでした(笑)。
息を吹き返した頼家に対して、大事な妻子を奪ってしまった義時たちはどう切り抜けるのでしょうか?ドラマみたいな史実ですね~。
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