『鎌倉殿の13人』(第34話、第35話)のあらすじと感想
(小栗旬、中川大志、三谷幸喜、大河ドラマ、NHK、歴史、ネタバレ)
第34話「理想の結婚」(公式ホームページより転載しました)
源実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)のいとことの婚姻が決まり、政子(小池栄子)の心配をよそに喜ぶりく(宮沢りえ)。一方、京では後鳥羽上皇が源仲章(生田斗真)、慈円(山寺宏一)らと鎌倉の行く末について思いを馳はせていた。そんな中、北条時政(坂東彌十郎)から代々受け継ぐ惣検校職のお役目を返上するように求められた畠山重忠(中川大志)が、疑念を抱いて義時(小栗旬)に相談。その義時ものえ(菊地凛子)を……。
第35話「苦い盃」(公式ホームページより転載しました)
源実朝(柿澤勇人)の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也)のいとこ・千世(加藤小夏)が鎌倉へ到着。政子(小池栄子)らが出迎えるが、愛息・北条政範(中川翼)の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえ)は失意に沈んでいた。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇)が畠山重忠(中川大志)の嫡男・重保(杉田雷麟)への疑惑をりくに告げる。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された義時(小栗旬)は、父・時政(坂東彌十郎)に……。
※NHKの公式ホームページの紹介です。
感想(少しだけネタバレもあります)
・重忠に迫る悪妻・りくの毒牙。明らかに濡れ衣だろ…。
今回もNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想記事を2話ずつまとめて書いていきます。前回の話では、妻子と後ろ盾であった比企一族を滅亡に追いやった北条一族への復讐に燃える2代目鎌倉殿=源頼家(金子大地さん)の扱いに窮してしまった北条義時(小栗旬さん)は、遂に最終手段として頼家を謀殺してしまいました。。源頼朝と姉・政子(小池栄子さん)の子供であり甥っ子でもある若い主君を討たざるを得なかった義時の心中は苦しかったことでしょう。さらに追い打ちをかけるように、美人妻・比奈(堀田真由さん)も去ってしまい、心休まる日が無さそうです。そういえば、最近は怒鳴ってばかりですね…。
さて、今週の畠山重忠(中川大志さん)の活躍ですが、もうほぼ主役に近い立ち位置となっております。強欲妻・りく(宮沢りえさん)の口車に乗った義父・時政からは、本拠地・武蔵国を奪われそうになっているうえに、毒婦・りく(同上)は実子・政範の不審死にまつわる恨みを理不尽にぶつけられることになってしまいました。おいおい、お前の目は節穴か?娘婿・平賀のほうが明らかに「毒盛って謀殺顔」しとるやろ!という鎌倉御家人たちの正論はりくの耳には届かないようです…。(下写真・右側参照(笑))
※第32話&第33話の感想記事もよろしければご参照ください
第34話~第35話を観た感想としては、上にも書きましたが、もう畠山重忠に迫ってくる北条時政+りく+平賀朝雅トリオの毒牙が気が気ではなく、義憤に震える展開でした。いきなりの、北条義時の3人目の嫁取り話=のえ(菊池凛子さん)登場や、3代目鎌倉殿=源実朝(柿澤勇人さん)の”初めて物語”など平行して描かれる四方山(よもやま)話などはいつものコメディというか微笑ましいドタバタストーリーなのですが、それらが頭に入ってきませんね。とにかく、平家討伐から活躍し、見栄えが良くて頼朝からの重用された重臣、信心深くて正義を守る「武士の鑑」=畠山重忠が、無実の罪で滅亡に追い込まれつつある状況を息を飲んで見守るしかない辛い展開でした…。
重忠が、義時と最後の盃を酌み交わす際に投げかけた言葉「本当に鎌倉のためを思うなら、あなたが戦う相手は?」「あなたはわかっている。」が、義時の心に届くのか?心を強く揺さぶられるシーンでした。二人ともイイ芝居しますねぇ。。
次回、遂に畠山重忠が”謀反人”として滅亡へと追い込まれてしまいます。この『鎌倉殿の13人』というドラマの真のクライマックスとも言える(言いたい)、熱い戦いが迫っています!
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