『キングダムⅡ』(ドラマ)のあらすじと感想
(エルンスト・フーゴ・イエアゴー、キルステン・ロルフェス、ラース・フォン・トリアー、ドラマ、スリラー、ホラー、サスペンス、北欧ドラマ、感想、カタルシス、ネタバレ、WOWOW、キャスト・スタッフ)
あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)
コペンハーゲンの巨大病院“キングダム”を舞台に、病院内の人物を巻き込みながら奇妙な事件が連鎖していく様を描くカルトドラマ。監督は鬼才ラース・フォン・トリアーら。
コペンハーゲンの巨大病院、通称“キングダム”。仮病で入院する趣味があるドルッセ夫人がそこに入院する一方、彼女を担当した医師クロスホイは主任医師ヘルマーと対立。そんなヘルマーは他国で論文の盗作疑惑を起こして逃げてきたらしい。やがて院内ではそこで亡くなった少女の幽霊が目撃され……。
※WOWOWのドラマ紹介ページです。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : ラース・フォン・トリアー
脚本 : ラース・フォン・トリアー、トーマス・ギスラソン
ニルス・バセル
・キャスト
ドルッセ夫人 : キルステン・ロルフェス
クロスホイ : セーン・ピルマール
ドラマの感想(少しだけネタバレもあります)
・凄くイイところなのに、話は唐突に終わってしまう…
今回は久しぶりのドラマ(北欧ドラマ)の感想です。以前に第1話~第4話までの感想を書いた『キングダム』の続きを観たので感想を書いておきます。以前にも書きましたが、このドラマは個人的に好きなラース・フォン・トリアーが監督したドラマで、製作自体が中断されてしまい結末が描かれていませんでした。その最終章が製作されたことで、WOWOWが第1話から再放映してくれましたので、改めてこのドラマを楽しませて貰うことになりました。
※よろしければ、第1話~第4話の感想記事もご参照ください
●各話のあらすじ(WOWOWオンラインから転載しました)
第5話「術中死」
渋々退院させられたドルッセ夫人は、直後に交通事故に遭いキングダムに舞い戻ってくる。病院長のボブは友愛会にずさんな病院の実情を徹底的に調べ尽くすよう命令する。疲弊したメースゴーはヘルマーに管理業務を丸投げし、セラピーを受ける。そのヘルマーはクロウスホイをハイチの秘薬でゾンビにすることに必死になっている。ユディットは難産だったが、生まれたばかりの息子に会うための心の準備をする。
第6話「渡り鳥」
回復したドルッセ夫人は、悪霊たちに付きまとわれている。誤ってクロウスホイを毒殺してしまったヘルマーは、捜査のメスが入ることを恐れて彼を蘇生させようと躍起になる。ボンド教授は、移植したがんと共存しながら研究を諦めていない。ユディットの息子リトルブラザーは、16億人にひとりという奇病を持ち、新生児とは思えぬ異常な体格と、生まれてすぐにしゃべり始める高い知能を見せる……。
第7話「犠牲者」
キングダムはいまだ崩壊の危機にある。悪霊たちが突然おとなしくなり、ドルッセ夫人は悪魔の化身と対面する。ブルザーの力を借りてキングダムの最も深い闇へと足を踏み入れる。ユディットのもとにリトルブラザーの父親であるクルーガーが現われ、息子が異常な成長を続ける秘密を解き明かす。そして、モナは何かのメッセージを伝えようとしている……。
第8話「悪魔の巣窟」
クルーガーはユディットに、息子を救う道は人間の心を捨て悪魔に成りきることだと言い放ち、リトルブラザーの将来についての決断を迫る。ヘルマーはリーモアに脅されて結婚を迫られ、一方で死の淵から生還したクロウスホイは、ヘルマーの医療ミスの追及を始める。そんなある日、巨大病院のすべての電気が消え、かつてない大惨事が起ころうとしているのだった……。
ストーリーは、上のあらすじに書いてある通りです。
前回の第4話で、衝撃的な姿で誕生したユディット医師の息子=リトルブラザーは、その姿とは裏腹に、純粋で崇高な心を持っていました。父親である悪霊・クルーガー(おじさん)の顔をしており、病気のせいで異常な速度で成長していくのですが、そのままでは短期間で寿命が尽きてしまいます。彼を救うことを望む母・ユディットに対して、悪霊・クルーガーはリトルブラザーを生かす方法があると告げるのですが、そのことは悪魔をこの世に呼び出すこととなります。苦悩するユディットに、崇高な心を持つリトルブラザー本人は正しい選択=自分が死ぬことを選択するように望むのでした。。リトルブラザーを演じる俳優さん(おじさん)が子供っぽい声色でセリフを話すのが大変そうですし、観ているほうもとても違和感というか不気味さがあります。そして、リトルブラザーの誕生がきっかけとなって、キングダム(病院)内に悪霊・悪魔の存在が増えてきます。病院の危機を救うために、何かに導かれるように病院に引き戻されたドルッセ夫人は、病院内の霊たちの力を借りて悪魔の企てを阻止しようとするのですが…。
一方、コメディのような展開を続けるヘルマー医師のサイドでは、医療ミスによる裁判が開かれようとしており、ヘルマーはなんとかして医療ミスの証拠を握り潰そうと悪だくみを巡らせます。その流れで、図らずもクロウスホイにハイチの毒を飲ませてしまいます。クロウスホイは仮死状態となりますが、そんな彼を生き返らせるために今度もヘルマーはコメディのように病院内を右往左往するのでした(;^ω^)。
そして、ヘルマーが病院内の搬送装置に医療事故の被害者である少女・モナを送り込み、リトルブラザーが自らの命と引き換えに悪魔の企みを阻止し、ドルッセ夫人が悪魔崇拝者の正体を突き止めたとき、病院内の電源が全て落ちて院内が闇に包まれてしまいます。それは、大惨事の幕開けとなるのでしょうか???
というところで、ドラマが終了してしまい、その後20年以上も待たされることになりました…。すっかり続きを作る気など失ったのかと思っていましたが、トリアー監督はどこかの漫画家とは違って作品と観客を愛してくれているようで、zちゃんと完結編を製作してくれましたね。次回から、ようやく待望の続編を鑑賞していきたいと思います(*^-^*)。
引き続き、この作品を最終章まで順番に観ていきたいと思います。
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