『三体』(ドラマ)のあらすじと感想
(チャン・ルーイー、ユー・ホーウェイ、ヤン・レイ、ドラマ、SF、ミステリー、サスペンス、三体、中国、テンセント、感想、ネタバレ、WOWOW、ドラマ、オンデマンド、キャスト・スタッフ)
あらすじ(ドラマ公式ホームページより転載しました)
2007年北京オリンピック開催間近の中国。ナノ素材(マテリアル)の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、突然訪ねてきた警官・史強(シー・チアン)によって正体不明の秘密会議に招集される。そこで世界各地で相次ぐ科学者の自殺、そして知り合いの女性物理学者の死を 知らされた汪淼。一連の自殺の陰に潜む学術組織「科学境界(フロンティア)」への潜入を依頼された彼は、科学境界の“主”を 探るべく、史強とともに異星が舞台のVRゲーム「三体」の世界に入るが、そこにはある秘密が…。
※映画の公式ホームページです。
年末年始SP!SF超大作「三体」全30話一挙放送! | WOWOWオンライン
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : 楊磊(ヤン・レイ)
脚本 : 田良良(ティエン・リャンリャン)
・キャスト
汪淼(ワン・ミャオ) : 張魯一(チャン・ルーイー)
史強(シー・チアン) : 于和偉(ユー・ホーウェイ)
葉文潔(イエ・ウェンジエ)老年期 : 陳瑾(チェン・ジン)
葉文潔(イエ・ウェンジエ)青年期 : 王子文(ワン・ズーウェン)
申玉菲(シェン・ユーフェイ) : 李小冉(リー・シャオラン)
ドラマの感想(少しだけネタバレもあります)
・引き続き、『三体』ドラマの感想を書きます
今回も引き続きましてドラマの感想です。世界的なベストセラー=2900万部を売り上げているSF小説『三体』のドラマ版を、我らがWOWOW様が放映してくれています。こちらの作品はWOWOWオンデマンドでも視聴できますので、全30話という長いドラマシリーズとなっていますが、じっくりと観ることが出来て便利ですね。今回は第16話~第20話までを観た感想となります。
※よろしければ、前回の「三体」感想記事もご参照ください
●各話のあらすじ(WOWOWオンデマンドから転載しました)
第16話「三体問題」
申玉菲が数学者を大量に雇い、何かの計算を進めている――。そんな情報を得た史強と徐冰冰は彼女の家を訪れ、夫の魏成が成果を挙げる瞬間に居合わせた。申玉菲の態度や魏成の経歴から、2人は夫婦の関係に疑問を抱く。一方、「三体」世界では始皇帝の下、人列コンピューターが稼働し、長い恒紀を迎えようとしていた。だが再水化が叫ばれた直後に信じがたい異変が起き、文明は滅亡…。
第17話「斉家(チージア)屯」
葉文潔と申玉菲を追い、史強と汪ミャオは海(ハイ)市行きの列車になんとか乗り込む。だが、いくら捜しても2人の姿は無かった。列車内で起きた殺人事件に妙なものを感じた史強は汪ミャオに葉文潔へ電話をかけさせるが、彼女は既に列車を降り、車で若かりし頃に過ごした斉家屯へ向かっているという。そんな彼女に汪ミャオは紅岸基地の案内を頼み、葉文潔もまた承諾するのだった。
第18話「紅岸の真実」
雷志成の信頼を得て送信部から紅岸プロジェクトの要である監視部に異動した葉文潔だったが、彼女に対する厳しい制限は変わらず、情報へのアクセスもままならない。その上、新たに指導役となった楊衛寧はなぜか彼女に厳しく当たり、理解し難い行動を取るのだった。そんなある日、送信周波数を観察していた葉文潔は、不可解な現象に気付く。それは雷志成から聞かされていた紅岸プロジェクトの目的が真実ではないことを示していた。
第19話「魏成(ウェイ・チョン)と3つの球」
それぞれの目的を果たした汪ミャオと史強は紅岸基地の調査を進めるため、斉家屯を後にする。その頃、葉文潔は廃墟と化した紅岸の跡地で、ある人物と再会を果たしていた。男の名はエヴァンズ。”地球三体協会(ETO)”の創始者である彼と葉文潔は、静かに自分たちの”選択”と”主”について語る。一方、紅岸の機密資料を見ていた汪ミャオたちは、奇妙な点の一致に気付き、葉文潔への疑念を深めるのだった。
第20話「不屈の叫び」
三体問題の研究を始めるきっかけを話し出した魏成。続けて、申玉菲と結婚に至るまで、今回通報した理由を語り始め、おもむろにCDを取り出すと汪ミャオに手渡し、検証を頼む。そして魏成がモデルを構築したと知った申玉菲もまた検証のため「三体」にログインする。そこは三太陽により滅びた文明から再生した世界。突如現れた巨大な月を前に、国連事務総長が文明191号に絶望をもたらした3つの太陽と大断裂について語る。
ストーリーは、上のあらすじに書いてある通りです。今回は、ストーリーが主に現代とVRゲーム「三体」内で進み、物語もどんどん進んで謎が少しずつ解けてきました。過去編の主役である葉文潔が、若かりし頃に勤務していた紅岸基地の目的は、冷戦時代の中国が他国よりも優位な地位を獲得するために「異星人」との交信を試みていたのでした。だいぶ、SFらしくなってきましたが、「異星人」なんて本当に存在するのでしょうか?また、科学者たちの大量自殺事件の元凶と疑われている”科学境界”が設立された目的や理由が語られ、その”総帥”というのが葉文潔でした。まぁ、薄々は勘付いていたかと思いますけどね(;^ω^)。
一方で、VRゲーム『三体』のなかでは、太陽の運行は更にカオス状態になっており、どれだけ人類が知恵を絞って運行予測しようとしても、事実=3つの太陽たちはその予測を超える動きを見せて人類文明を滅亡させてしまいます。現実世界でも、魏成たちが数学を用いてモデル化=「三体問題」を解こうとしましたが、その結果は悲劇を生んでしまうのでした…。
ちなみに、私は知りませんでしたが「三体問題」というのは実際に数学の未解決問題として存在しているようです(下リンク参照)。数学の世界には、いくつもの未解決な問題が残っているんですねぇ。
少しずつ色々なことが動き始めましたが、まだ謎がいくつも残っています。さらに、VRゲーム『三体』がどのように絡んでくるのか?「異星人」は存在するのか?
・科学者が自殺している原因?
➩特に楊冬が自殺した原因が事件のキーとなる?
・“科学境界(フロンティア)”の目的?
➩”農場主”と”主”は「異星人」なのか?
・汪淼(ワン・ミャオ)が次のターゲットになっている理由?
・ゲーム『三体』の目的は何か?誰が作ったのか?
➩目的は、三体世界の法則を正確に導き出すこと。誰が作ったのかは謎
・葉文潔は”科学境界”とどのような関係があるのか?
➩葉文潔は科学境界の創始者で”総帥”と呼ばれる人物でした。
前回に揚げた5つの謎のうち、”科学境界”の総帥が判明しました。他の謎が残っていますが、うっすらと感じてくるのは”異星人”の存在です。全30話のうち2/3が終了しましたが、どのような真実が見えてくるのか?では、また引き続き鑑賞していきたいと思います。
徐々に謎が解明されていく雰囲気を感じ始めました。
※よろしければ、ポチっとしてもらえると嬉しいです!
※原作小説はこちらからご購入できます