「どろろ」#19、#20のあらすじと感想(少しネタバレもあり)
第19話 「天邪鬼の巻」 のあらすじ
どろろと百鬼丸は、折れた刀を直すため、宗綱という刀鍛冶が住む村を訪れる。
宗綱の家に向かうと、娘のおこわの出迎えを受けるのであった。
感想(少しネタバレ)
・百鬼丸の刀を鍛え直しに行きます
前回、多宝丸たちとの闘いで、折れてしまった百鬼丸の刀を鍛え直すため、
評判の刀鍛冶に依頼します。この刀鍛冶・宗綱の鍛えた刀や包丁は切れ味バツグン
なのに、村人は貶します。それは、村人みんなが、妖怪・天邪鬼のせいで反対のこと
だけを言ってしまうからでした。
そんな天邪鬼の魔力?にどろろも百鬼丸もかかってしまいます。あの百鬼丸でも
かかってしまうんですね。。人に大きな害も無いせいか、百鬼丸にも見抜けなかった
ということなんでしょうか。
あやうく、刀鍛冶・宗綱のマイペース娘・おこわと結婚しそうになってしまいます。
カワイイ娘だけど、天然っぽいのが玉にキズです。。
危うい?ところを、天邪鬼の存在に気付いたどろろのおかげで、天邪鬼を再度封印
した百鬼丸。無事に鍛え直された大事な刀を手に入れることが出来ました。
今回は、つかの間の休息みたいな話でした。
第20話 「鵺の巻」 のあらすじ
妖怪を捜し、山道を歩いていた、どろろと百鬼丸は、賽の目の三郎太、いう
少年に出会う。
自分も妖怪を狙っている、と言う三郎太と共に、妖怪退治に向かうのであった。
感想
・恐ろしい姿の鬼神・鵺に襲われます
どろろと百鬼丸は、偶然出会った男・三郎太のワナにはめられ、鬼神・鵺に
食べられそうになります。
が、百鬼丸は鬼神以上の強さなので、返り討ちにしてくれそうな勢いでしたが、
アクシデントから、どろろが川の岩に挟まれてしまい、溺れそうになってしまいます。
どろろを助けようと、片腕を壊してしまうぐらい必死に岩を動かそうとする百鬼丸
でしたが、腕力は人並みらしく全然動きません。。そんなピンチに現れたのが、ほぼ
ストーカーのような、びわ法師さんです。梃子の原理で岩を動かし、どろろが溺れ死ぬ
ところを助けてくれました。
・三郎太の歪んだ性格には理由があります
三郎太は昔は侍になる夢がありましたが、鬼神・鵺に母親とともに襲われた際、
なんと恐怖のあまり母親を見捨てて逃げ出した、暗い過去があります。
あんな恐ろしい姿の鬼神なら、誰でも怖いと思いますが、三郎太は負い目を引きずり
心に深い傷が出来たために、あんな歪んだ性格になったのでした。
さらに、どろろを救い出し、鬼神を倒すために戻った、百鬼丸の強さを目の当たり
にしたことで、完全に心が壊れてしまいました。
三郎太は、自分を鵺に食べさせ、鵺と1つになったのでした。
・夕陽を背にする百鬼丸と鵺=三郎太のラストは美しい
百鬼丸を捜す、どろろは切り刻まれた鵺の身体を辿ります。そして、夕陽を背に、
鵺=三郎太にトドメを刺す百鬼丸を見つけたのでした。
このシーンは、カッコよくて美しいです。何かのアニメかマンガで観たことの
あるような絵画のようなシーンでした。
三郎太は、鵺と1つになることで鬼神の力を手に入れたのでしょう。百鬼丸と
同じく魂の色、みたいなものが見えています。そして、三郎太は理解します。
百鬼丸は、人ではなく鬼神と同じなのだと。
百鬼丸は、鵺を倒しますが、今回も何故か、身体は戻りませんでした。
腕が壊れてしまったので、うまい具合に戻ってくるんだろう、と思っていましたので
意外でした。
百鬼丸は、再び奪われた身体を取り戻すため、醍醐の国へ向かうことを決意します。
その頃、醍醐の国の閻魔堂では、眠ったままの鬼神が目を覚ましそうです。
残りもあと4話となり、佳境に差し掛かってきました。
第21話に続きますーー。
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