『シン・ウルトラマン』のあらすじと感想
(斎藤工、長澤まさみ、山本耕史、樋口真嗣、庵野秀明、ドラマ、ファンタジー、SF、邦画、感想、ネタバレ、WOWOW映画、キャスト・スタッフ、上映時間)
あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)
巨大不明生物“禍威獣(カイジュウ)”の脅威にさらされる日本。政府は禍威獣特設対策室専従班、通称・禍特対(カトクタイ)を設立、班長・田村君男、作戦立案担当官・神永新二らが任務に当たっていた。あるとき禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如銀色の巨人が現われる。禍特対には、巨人対策のため分析官・浅見弘子が新たに配属され、彼女の報告書から、正体不明の巨人を“ウルトラマン(仮称)”と呼ぶことになる。
※映画の公式ホームページです。
スタッフ・キャスト
・スタッフ
監督 : 樋口真嗣
脚本 : 庵野秀明
企画 : 庵野秀明
撮影 : 市川修 、 鈴木啓造
・キャスト
神永新二 : 斎藤工
浅見弘子 : 長澤まさみ
田村君男 : 西島秀俊
メフィラス : 山本耕史
ザラブ(声) : 津田健次郎
上映時間 :113分
映画の感想(少しだけネタバレもあります)
・”換骨奪胎”、私の好きな言葉です
今回はかなり久しぶりの映画(洋画)の感想です。そろそろ、WOWOWで録画しておいた映画を頑張って観ていきたいと思っています。特に、邦画は早めに地上波テレビで放映されてしまうので、それよりは先に観ておきたいということで、今回観た映画は、『シン・ウルトラマン』です。庵野秀明さんによる『シン・ゴジラ』から始まる『シン・〇〇』シリーズの第2作目です。ゴジラ同様、昭和の大人気特撮作品を、現代の映像技術を駆使して新たな息吹を吹き込む作品となっています。まさに、”換骨奪胎”=他人の詩文の語句や構想をうまく利用し、その着想・形式をまねながら、自分の作としても(独自の)価値があるものに作ること。ですね。
※よろしければ、前回の映画感想記事もご参照ください
ストーリーは、上のあらすじに書いてある通りで、オリジナルのTVシリーズと同じく、日本に次々と現れるカイジュウを撃退するウルトラマンとカトクタイの活躍が描かれます。(本作品とオリジナルでは漢字を変えていますので、敢えてカタカナで書きました。)ただし、本作品は映画ですので、上映時間などの関係から登場するカイジュウは少なめ、宇宙人=外星人も2種類となりますので展開が早くなってしまいます。早いと言えば、オリジナルと異なり”ウルトラマンの正体”がカトクタイ員・神永新二(演:斎藤工さん)とバレるのが早いです。ちなみに、オリジナルは最後までバレませんでした。(セブンはアンヌに告白していましたが。)まぁ、しかし、本作品を観ると、仲間であるカトクタイのメンバーには早めにバレることで仕事(対メフィラス星人)がしやすくなるので良いと思いますが、一方で諸外国や政府との関係は微妙な感じになってしまいました。核兵器も効かないチカラを独占することはパワーバランスが崩れる、というフィクションながらリアルな問題が想定されていますね。
ちなみに、ウルトラマンや外星人(ザラブ星人、メフィラス星人)は全て3DCGでで描かれています。公式HPにしっかりと記載されています通り、庵野さんは円谷特撮作品で製作されたTV向けのウルトラマンではなく、成田亨氏が描いたオリジナルデザインを基本に作画しています。そのため、有名なカラータイマーや尾ビレがありませんし、凹凸が少なく艶やかで輝くような姿のウルトラマンとなりました。アニメのCGは苦手ですが、本作品のCGは下画像のように違和感が無く実写世界に溶け込んでおり、バトルシーンも迫力を感じて非常に楽しめました(^^♪。。
ゼットンとの最終決戦は、オリジナルの突拍子もない設定をマジメに科学的に考察したような展開でしたが、ゼットンと戦えるのがウルトラマンだけでしたので、壮大な敵の出現にしては盛り上がりに欠けてしまったかな、、という惜しい気持ちはあります。オリジナルよりもサイズはデカい奴でしたけどね(;^ω^)。
主演の斎藤工さんやヒロインの長澤まさみさん等、配役もイイ感じでしたが、やはり映画という限られた上映時間で描くには不完全燃焼になってしまったような気もしました。
まだまだ、たくさん観たい映画が溜まっていますので、順番に観ていきたいと思います。
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