G-SELFの趣味をカタる部屋

映画(主にWOWOW)とかアニメの紹介と感想を書いていきたい。あと、スイーツや雑学とかも。

『ドッグヴィル』(映画)を観ました


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ドッグヴィルのあらすじと感想

ニコール・キッドマンポール・ベタニーラース・フォン・トリアー、ドラマ、機会の土地-アメリカ三部作、洋画、感想、カタルシス、ネタバレ、WOWOW映画、キャスト・スタッフ、上映時間)

 

あらすじ(WOWOWホームページより転載しました)

 ロッキー山脈の麓にある周囲から隔絶された小さな村、ドッグヴィル。そこへギャングたちから追われる美しい女性グレースが逃げ込んでくる。村の青年トムの働きかけでグレースは村人たちにかくまってもらうが、それには彼女が村人全員に気に入られること、という条件が付いていた。そこでグレースは村人をひとりひとり訪ねては彼らに無償で肉体労働を提供し、それまで閉鎖的だった村人たちも次第に開放的になったかに思えたが……。

※WOWOWの映画紹介ページです。

ドッグヴィル | 映画 | WOWOWオンライン

 

 

スタッフ・キャスト

・スタッフ

 監督 : ラース・フォン・トリアー

 脚本 : ラース・フォン・トリアー

 製作総指揮 : ペーター・オールベック・イェンセン

 撮影 : アンソニー・ドッド・マントル

 音楽 : ペール・ストライト

 

・キャスト

 グレース : ニコール・キッドマン

 トム・エディソン : ポール・ベタニー

 リズ・ヘンソン : クロエ・セヴィニー

 ジンジャー夫人 : ローレン・バコール

 ヴェラ : パトリシア・クラークソン

 ジャック・マッケイ : ベン・ギャザラ

 

 上映時間 :178

 

 

 映画の感想(少しだけネタバレもあります)

・トリアー監督らしい、人間性を考えてしまう作品です

 今回はまた久しぶりの映画(洋画)の感想です。先日、WOWOWオンラインから応募していたラース・フォン・トリアー完全読本」に当選してしまいました(^^♪。以前にも、スターウォーズのTシャツが当選したこともありますし、WOWOW様には本当にお世話になっています。これからもWOWOWだけを応援していきたいと思っています。そんなことで、WOWOWでトリアー監督作品を特集してくれていた際に録画していた映画とドラマを観ていきます。本命はドラマ『キングダム』ですが、今回は映画作品のドッグヴィルを視聴しましたので紹介していきたいと思います。

☆WOWOWさんのプレゼントに応募したら当選しました(^^♪

ラース・フォン・トリアー監督の全作品の紹介と解説が載っています!

※よろしければ、前回の映画感想記事もご参照ください

g-self.hatenablog.com

 

 ストーリー上のあらすじに書いてある通りで、アメリカのさびれた田舎町が舞台となってストーリーが展開します。トリアー監督はデンマーク人ですので、アメリカが舞台ですがあくまでも架空の町・ドッグヴィルです。どれほど架空かというと、驚くことに町の全てがスタジオに線引きされただけで、道路も木々も建物もありません。実際に観て観ないと想像できないかもしれませんが、子供が道路に落書きしたような感じで、それぞれの家や公共施設が配置されている中で物語が描かれます。演じる俳優さんたちも驚いたことでしょうが、その辺りがトリアー監督の面白い=独特な感性を持っているところでしょうかね。

 そんな町に逃げ込んできた若い女性・グレースを演じるのはニコール・キッドマンさんで気品のある外見と美しく気高い心を持っています。彼女にはある秘密があり、そのためギャングから追われていたのですが、彼女を匿うことにした町の人々は彼女に条件を出します。その条件のために、彼女は町の人々から少しずつ依頼を受けて肉体労働や子守りなどを行うのですが、初めは良好だった彼女と人々との関係がストーリーが進むにつれて少しずつ変化していきます。それは普通に暮らしているごく一般的な人々が、自分達が何でもこき使える召使い(奴隷?)のような存在(グレース)を得ることで、徐々に本性が見えてきました彼らの本性はとても意地悪で醜悪なものであり、大人も子供も男も女も変わりなく醜く、あくまでも善性を信じ続けるグレースとの対比で余計に辛くなります。しかし、ラストで明らかになるグレースの正体とそれによって得られるカタルシス。この感覚がトリアー監督を観てしまう理由ですので、まさに真骨頂ともいえる作品です。ネタばれしてしまうと、せっかくのカタルシスが得られませんので、辛くても途中を目を逸らさずじっくりと観て欲しい

 ちなみに、カタルシス=心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること、という意味です。余談ですが、このブログの名称「趣味をカタる部屋」を”語る”と漢字ではなくカタカナを使っているのは、この”カタルシス”と掛けて名付けたのでした(*^-^*)。

 

 しばらくは、トリアー作品を順番に観ていきたいと思います。

 

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